JAXML site
 
   

成果物の翻訳ルールチェック

使用方法

翻訳成果物(XML、HTML、テキストなど)が翻訳ルールに適合しているかをチェックします。チェックは、ある程度想定された文体、文字、句読点、対語訳の間違いを確認します。

Note
チェックでエラーが報告されたからといって、翻訳ルールに適合していないわけではありません。また、チェックでエラーが報告されなかったからといって、翻訳規則に完全に適合しているわけではないので、査読は必要になります。
  • 使用方法:glossary check [オプション]
  • オプション:
    -f <パス> [必須]
    翻訳ルールのチェック行う翻訳成果物のパスを指定します。
    -encoding <文字エンコーディング名> [任意]
    翻訳成果物の文字エンコーディングを指定します。デフォルトは、"Shift_JIS"です。
    -xml <パス> [任意]
    対語表XMLファイル(glossary.xml)へのパスを指定します。デフォルトは、"glossary.xml"です。
    -spec [任意]
    対語表XMLファイルのspec要素も対語訳のチェックに含めます。

報告内容とその対応策

チェックで問題が見つかった場合、以下の形式で報告されます。

エラーの種類 行番号 エラー内容

エラーの種類には、以下があります。

  • E 文体、文字、句読点、対語訳に違反している可能性があります。
  • K カタカナ横文字における最後の「ー」ルールに違反している可能性があります。
  • S 参照規格では適合していますが、対語訳としては違反している可能性があります(-specオプション指定時のみ報告されます)。

文体でエラーが表示された場合、文末をですます調に変更してください。ただし、見出しで文体のエラーが表示された場合、ですます調に直す必要はありませんが、可能であれば見出しの翻訳を修正した方が良いでしょう。

文字でエラーが表示された場合、英数字、空白、記号類は半角文字に、カタカナは全角文字へ修正して下さい。

句読点でエラーが表示された場合、句読点を修正して下さい。

カタカナ横文字における最後の「ー」でエラーが表示された場合、ルールに違反していないかを確認し、違反しているようであれば修正して下さい。ルールとして、英単語の終わりがrかyで終わる文字でカタカナにした場合、3文字以上+「ー」であれば「ー」を削除します。ただし、拗促音文字(ァィゥェォッャュョヮ)は文字数にカウントしません。

説明
ユーザ、サーバユーザー、サーバー3文字以上のため
キー、コピー
2文字以下のため
バッター
拗促音文字を抜くと2文字のため
コーヒー
英単語がeで終わるため
Note
カタカナのチェックは、単純にUnicode文字列中から連続するカタカナを抽出してチェックを行っています。形態素解析を行っていないため、例えば、プライマリキーの様に「プライマリ」と「キー」の2単語で構成されているとしても1単語としてエラーを報告してしまいます。報告されたエラーを元に最後の単語がカタカナ横文字における最後の「ー」ルールに適合しているかを確認して下さい。
また、同様に「サーバーモジュール」の様にルールに違反している単語が最後にない場合は、エラーが報告されませんので、ちゃんと査読を行って確認して下さい。

対語訳でエラーが表示された場合、対語訳に合うように修正して下さい。

Note
対語訳エラーは、経験を元にして間違え易い単語を対語訳XML中のerratum要素に記述しています。erratum要素で定義されていなければ報告されませんので、ちゃんと査読を行って確認して下さい。
また、英日変換は多対多であるので、エラーが報告された場合には、該当英単語かどうかの確認を行って下さい。