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イントロダクション

このページでは、Batikのディストリビューションに含まれる、SVGラスタライザ ユーティリティの機能について説明します。ここでは次のことを説明します:

SVGラスタライザはSVGファイルをラスタ フォーマットにコンバートできるユーティリティです。このツールは個々のファイルあるいは一連のファイルをコンバートすることができます。ディレクトリ中の全SVGファイルをコンバートすることも簡単にしてくれます。利用できるフォーマットはJPEG、PNG、TIFFですが、新しいフォーマットが簡単に追加できるような設計になっています。


ラスタライザのダウンロード

インストール ページ を参照してダウンロード エリア に進み、どれをダウンロードしてインストールすれば良いかを調べてください。開発者ディストリビューションもバイナリ ディストリビューションもどちらも選択できるということをお忘れなく。


1つあるいは複数のSVGファイルのラスタライジング

ラスタライザを起動する方法は、あなたがダウンロードしたBatikのディストリビューションによります。以下は、それぞれのディストリビューションについて、ビューア(訳注:ラスタライザの間違い)を起動する方法を説明しています。

バイナリ ディストリビューションを利用する

もしあなたがBatikのバイナリ ディストリビューションをダウンロードしたのであれば、あなたはbatik-1.1.zipと呼ばれるファイルを入手しているはずで、これを展開すると、batik-rasterizer.jar と呼ばれるJAR (Java ARchive) ファイルが生成されます。ラスタライザを起動するには、コンソールを開いて、あなたがこのディストリビューションを解凍した(そしてbatik-rasterizer.jarが見つかる)ディレクトリに移動し、ただコマンドプロンプトから以下を打ち込んで下さい :

java -jar batik-rasterizer.jar [@files]

たとえば、次のようにタイプすると:

java -jar batik-rasterizer.jar samples/batikFX.svg

以下のような出力が見えることでしょう:

Converting file: samples/BatikFX.svg to samples/BatikFX.png

コンバートが完了すると、あなたはsamplesディレクトリにbatikFX.pngファイルを見つけることになるでしょう。

コマンドラインにオプションを渡すことも出来ます:

java -jar batik-rasterizer.jar [options] [@files]

ここで、オプションは:

  • -d <dir|file>. 出力ディレクトリ。もし入力ファイルが単数であれば、これはファイルでも良いです。
  • -m <mimeType>. 出力mimeタイプで、image/png, image/jpeg, application/pdf, image/tiff のいずれかになります。
  • -w <width>. 出力の幅で、浮動小数点値になります。
  • -h <height>. 出力の高さで、浮動小数点値になります。
  • -a <area>. 出力エリア。<area> のフォーマットは x,y,w,hで、x, y, w, hはそれぞれ浮動小数点値です。
  • -bg <color>. Uuput color(訳注: アウトプットカラー?)。<color> のフォーマットは a.r.g.bで、a, r, g, b は整数値です。
  • -cssMedia <media>. ソースSVGファイルがコンバートされる先のCSS メディア タイプ。
  • -cssAlternate <alternate>. ソースSVG ファイルがコンバートされるときに使用される代替スタイルシート。
  • -cssUser <userStylesheet>. 他の参照スタイルシートあるいは埋め込みスタイルシートに加えてコンバートされたSVGドキュメントに適用されることになる、CSSユーザースタイルシートのURI。
  • -lang <userLanguage>. SVGドキュメントをコンバートする際に用いられるユーザー言語。
  • -q <quality>. 出力イメージのクォリティ。これはimage/jpeg mimeタイプの場合にのみ意味があります。
  • -dpi <resolution>. 出力イメージの解像度。
  • -validate. ソースSVGファイルがバリデーションされるべきかどうかを制御します。

例:

  • java -jar batik-rasterizer.jar -d myDir -m image/jpg samples\*.svg は、samplesディレクトリ中にある全てのSVGファイルからJPEGイメージを生成します。

開発者ディストリビューションを利用する

もしあなたがBatikの開発者ディストリビューションをダウンロードしたのであれば、解凍したzipまたはtarファイルをxml-batikディレクトリに落としたとします。このディレクトリで、あなたは実行しているプラットフォームに合ったビルド スクリプトを見つけることが出来ます。たとえば、Windowsプラットフォームのユーザーのためのスクリプトはbuild.batですし、UNIXユーザーのためのスクリプトはbuild.shです。

ラスタライザを起動するには、あなたがしなければならないことは:

  • xml-batikディレクトリがあなたのPATH環境変数に含まれていることを確認してください
  • ANT_HOME環境変数がxml-batikディレクトリにセットされていることを確認してください
  • JAVA_HOME環境変数があなたのJDKのインストレーション ディレクトリにセットされていることを確認してください
  • コマンドライン ウィンドウを開いて、Batikディストリビューションが解凍されたxml-batikディレクトリに移動してください
  • UNIX ユーザーは、もしまだ未設定であれば、build.shスクリプトを実行可能にしてください:
    chmod +x build.sh
  • コマンドラインから打ってください:
    Windows: build svgrasterizer.
    UNIX: build.sh svgrasterizer.
    これはラスタライザのヘルプメッセージを出力します。

次のように、ラスタライザにオプションを渡すこともできます:

Windows: build svgrasterizer [options] [@files]

UNIX: build.sh svgrasterizer [options] [@files]

これらのオプションについては、"バイナリ ディストリビューションを利用する" の説明を参照してください。



ラスタライザのAntタスク

ラスタライザ タスクとは、ラスタライザ ユーティリティのAnt バージョンです。 これは、基本的にはこのユーティリティと同じ目的を果たすものですが、文法が少々異なり、また少し異なる機能のセットも有しています。

このタスクは4種類のラスタ フォーマットを生成することが出来ます: PNG, JPEG, TIFF そして PDF です。もしPDFフォーマットで結果イメージを生成したい場合は、FOP (versions after バージョン0.20.2以降が動作するはずです) を CLASSPATH に含める必要があります。

ラスタライザ タスクを使ってみる

あなたのAntプロジェクトでこのタスクを利用する前に最初にやらなければならないことは、batik-rasterizer.jar とラスタライザのクラスをあなたのCLASSPATHに含めておくことです。

そうしたら、次はあなたのAntプロジェクトの中にこのタスクを定義しなければなりません。これには、以下の行を、あなたがラスタライザ タスクを使用したいターゲットのproject 開始タグあるいはtarget 開始タグのどちらかの後に追加してください:

<taskdef name="rasterize" 
classname="org.apache.tools.ant.taskdefs.optional.RasterizerTask" />

これでラスタライザ タスクがあなたのプロジェクトの中で使えるようになりました! 利用可能なパラメータの説明についてはパラメータのセクション を、あるいは些かな使用例については使用例のセクション を、それぞれ参照してください。


タスクのパラメータ
属性  説明  必須 
result  結果イメージの種類をセットします。以下のどれか1つだけが許されています: image/png, image/jpeg, image/tiff, application/pdf. これらの値は小文字でなければいけません。  Yes 
height  結果イメージの高さをpixelでセットします。もしこのパラメータがセットされていなければ、タスクはSVGファイルからその高さを計算します。 もしheightwidth の両方が設定されても、このラスタライザはSVGファイルの縦横比率を維持します。   No 
width  結果イメージの幅をpixelでセットします。もしこのパラメータがセットされていなければ、タスクはSVGファイルからその高さを計算します。 もしheightwidth の両方が設定されても、このラスタライザはSVGファイルの縦横比率を維持します。   No 
quality  生成されるイメージのクォリティをセットします。この値は0を超えて1未満でなければなりません。大きければ大きいほど高品質であることを意味します。クォリティの値はJPEGイメージにのみ用いられます。デフォルトのquality の値は0.99です。  No 
area  SVGファイル中からラスタライズされるべきエリアを定義します。このエリアの外部は破棄され、結果イメージには表示されません。area属性値はコンマ区切りの4つの整数値になります。最初の2つの整数は、このエリアの左上の角のx,y座標をそれぞれセットします。残り2つの整数は、それぞれこのエリアの幅と高さです。たとえば、"10, 20, 100, 200" は10, 10の位置から110, 220までの矩形エリアをセットします。もし1つ以上のファイルがこのタスクの中でラスタライズされる場合、この指定エリアは全てのイメージに適用されます。  No 
bg  結果イメージの背景色をセットします。bg 属性の値は、コンマで区切られた3つまたは4つの整数となります。値が4つのものは、それぞれアルファ チャンネル、赤、緑、青となります。もし3つの値のみが指定された場合は、その値は赤、緑、青となります。アルファ チャンネルは自動的に255(透過)にセットされます。どの値も0から255となります。デフォルト値は無であり、背景色が指定されず、どの色でもフィルされていないものとなります。  No 
media  CSS スタイルシートを選択するために用いられるメディア タイプです。これによって選択されたスタイルシートから、SVGファイルをラスタライズします。視覚メディアのグループのみがサポートされます(メディア グループについての詳細な情報はCSS2 specificationを参照)。デフォルト値は screen です。  No 
dpi  結果イメージの解像度。この属性値は、SVGファイルの処理時に「pixelからミリメートルへ」の倍率を計算するために用いられます。デフォルト値は96です。  No 
lang  選択された言語は、ラスタライズ処理の際に、SVGファイル中から言語固有の領域を選択します(訳注: 詳細はswitch要素を参照)。有効な値はRFC3066で定義されています。デフォルト値は en です。  No 
src  入力ファイル名。このパラメータを使うと、名前と場所が分かっている、ただ1つのファイルのみがコンバートされます。dest パラメータもセットされなければなりません。  以下のいずれかが必須です: src 属性、srcdir 属性、 fileset 要素 
dest  単一の出力ファイル名。これはsrc パラメータと一緒の場合のみ使ってください。出力ディレクトリが存在しない場合は生成されます。  src が使用されている場合は必須 
srcdir  入力ディレクトリ名。srcdirfileset 要素は併用することができ、またsrcdir は最低1つの fileset 子要素があればそのままにしておくこともできます。 srcdir のファイル選択はinclude, exclude, などの子要素で制御することができます。制御パラメータがない場合は、このタスクは指定ディレクトリ中の全ての ファイルをラスタライズしようとすることに注意してください。  以下のいずれかが必須: src 属性、srcdir 属性、fileset 要素 
destdir  出力ディレクトリ名。srcdir パラメータまたは fileset 要素と併用のみしてください。このタスクは、入力ファイル名のサフィクスを変更して、該当する結果イメージのタイプに応じて、それぞれの出力イメージの名前を生成します。サフィクスは、もし入力ファイル名が何もない場合に追加されます。出力ディレクトリが存在しない場合は、生成されます。  srcdir 属性あるいは fileset 要素が使用されている場合は必須 

fileset 要素を使って、入力ファイルあるいはディレクトリを選択することもできます。filesetsの使い方については、Antのドキュメントを参照してください。


ラスタライザ タスクの使用例

以下の例はSVGイメージ(input.svgとする) を PNG イメージ(output.pngとする)にコンバートする、完全なAntプロジェクトです:

<?xml version="1.0"?>

<project name="RasterizerExample" default="main" basedir=".">

    <taskdef name="rasterize" 
        classname="org.apache.tools.ant.taskdefs.optional.RasterizerTask" />

    <target name="main">
        <rasterize result="image/png"
            src="input.svg"
            dest="output.png" />
    </target>
</project>

次の例はプロジェクト中のただ1つのタスクです。これはimages ディレクトリ中の.svg のサフィクスが付いた全てのファイルを、images2 ディレクトリにTIFFイメージとしてコンバートします。結果イメージ ファイルはresults ディレクトリに置かれます。

<rasterize 
    result="image/tiff"
    destdir="results">
    <fileset dir="images">
        <include name="**/*.svg" />
    </fileset>
    <fileset dir="images2" />
</rasterize>



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